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浦和のペトロヴィッチ監督を解任すべきタイミングは?

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 photo by Satomi Abe

 

<最近は指揮官自ら進退問題に言及することもある>

 

 浦和の失点が止まらない。カウンターに滅法弱く、7月1日の広島戦で3失点、その4日後の川崎戦で7失点を喫し、リーグ戦の直近5試合は1勝4敗と厳しい状況だ。

 

 浦和の攻撃サッカーは他チームに相当研究されており、MFの柏木陽介も「今は勝てる気がしない」と発言。明らかにチーム状態は良くない。

 

 この悪い流れを断ち切る方法のひとつが、ペトロヴィッチの解任だろう。本人もそれは薄々感じており、最近の試合後には進退問題に言及することもある。

 

 ただ、難しいのはペトロヴィッチ監督を解任したとして後任を誰にするかということだ。先ごろ広島の監督を辞任した森保一は候補者のひとりになりそうだが、さすがに今シーズン中に現場復帰する可能性はないのではないだろうか。それこそ、浦和の監督に就任でもしたら、広島サポーターから「裏切者」と罵倒されるはずだ。

 

 ペトロヴィッチ監督の首が切られるとして、妥当なのはACL敗退後。そのACLの準々決勝(相手は川崎)は8月23日と9月13日に行なわれるが、仮にここで敗れた場合、浦和は政権交代に踏み切るはずだ。リーグ戦で苦戦を強いられてもペトロヴィッチ監督の首がつながっているのは「まだACLがあるから」という側面があるはずで、その拠り所がなくなればペトロヴィッチ監督を続投させる意味はさしてない。

 

<跳ね上がった優勝賞金と強化分配金の存在を忘れてはいけない>

 

 ただ、浦和には良くも悪くもペトロヴィッチ監督のサッカー(攻撃的でチームの重心がかなり前に傾いている)が浸透している。ここから誰かがチームを引き継いだとして、一度染まったカラーをリセットするのは難しい。ペトロヴィッチ監督の解任は、また一からチームを作るという意味で、ギャンブルにも等しいのだ。

 

 そういうのも踏まえて考えると、ACLに敗退しても、リーグ戦で復調していれば、ペトロヴィッチ監督の解任は少なくとも今季はないかもしれない。

 

 しかし、忘れてはならないのが今季のリーグ戦から優勝賞金が跳ね上がり、強化分配金なるものも設立されている点だ。優勝チームには総額22億円の大金が与えられるだけに、これを逃すと来季以降の強化戦略に大きな影響を及ぼすことになる。

 

 

 リーグ優先か、それともACL優先かで解任のタイミングは変わってくる。前者なら、中断期間のある7月がベストだ。中断期間中にチームを作り直す時間は多少なりともあるだけに、現実的な選択肢には間違いなくなるはずである。

 

 だが、妥当な後任候補は…。ズルズルとペトロヴィッチ監督を引っ張って、やっぱり今季も優勝できませんでした、となるのが最悪のシナリオだろう。